通訳養成の学習法、シャドーイング

ラドン吸入器を使って高血圧も少し落ち着いたころ通訳養成の学習法を導入している英語学校に通っていた時期があります。通訳を目指していたわけではなく、苦手なリスニングを克服したいと思って入学しましたが、学習方法はとても参考になりました。

学校で教わったのはシャドーイングという方法で、流れてくる英語を聞き取りながら、英文を追いかけるようにして同じ英語を口から出していくというものです。聞き取りと喋りを同時に行うので、集中力が必要です。そして、不思議なことに、耳から入る英語を理解できていないと、同じ音を繰り返すことができず、すぐにつかえてしまいます。5分ほどの英文をスラスラとシャドーイングできるようになるまで、何十回も繰り返し練習する必要がありましたが、シャドーイングが完璧になった時には、文法も語彙もしっかりと身に付いていることが実感できました。

先生がおっしゃるには、語学はスポーツのように繰り返すことで身に付くものだそうです。通訳というのは根気と集中力が必要な仕事であることを、この学習法から学びました。